ドイツゴサイコウ

ドイツ語の仕組みについて再考するブログ

文字だけではわからない①

みなさんこんにちこんばんは。最近はTwitter 経由で覗いてくださる方も増えてきてうれしい限りです。さて今日は、ドイツ語の綴りと発音の関係性について再考していきたいと思います。

 

ドイツ語の読み方の規則は、同じアルファベット言語の英語と比べると比較的単純と言われています。でも、やっぱりドイツ語にも、文字を見ただけではわからない読み方の規則もあるのです。一から数え始めるとキリがないので、この記事では二回に分けて5つの代表的な例からご紹介します。

 

①Rの母音化 (R-Vokalisierung)

ドイツ語の読み方の規則の王道といえばこれ。母音の後に続くRは、aに近い音で発音されます。実際に発音を聞きたい方は、このYoutube動画がおすすめです!(3:56辺りから、このテーマについて紹介されています。)

www.youtube.com

ドイツ語を日本語でカタカナ読みする時には、本来なら母音化されるはずのRまで ル と書く慣習がありますが、それに惑わされないでください。実はこの読み方、実際の現代ドイツ語の発音とはかけ離れています。

例えば、カタカナで都市名を書く時、ヴュルツブルク (Würzburg)、ハイデルベルク(Heidelberg)、ベルリン(Berlin)など必ず ル と付きますが、ドイツ語でこれらの都市名を発音するときには、日本語の読み方は忘れてしまいましょう。自分の耳に自信を持って、聞こえた通りに発音するのが一番のポイント!

 

音節末子音の無声化 (Auslautverhärtung)

語末や音節末に来る子音、例えばTagのgはk、abfahrenのbはpと読まれるという規則があります。Hundのdもtと発音します。ただし、複数形になる時には、子音は書いてある通りの読み方をします。例えば、Tageのgはg、Hundeのdはdのままです。

上で出したHeidelbergとWürzburgの例ですが、日本語ではハイデルベルグ、ヴュルツブルグと書かれることがあります。これも、現代ドイツ語の読み方の規則に則ったものではないので、ドイツ語を話す時には日本語読みは頭の隅に追いやってしまいましょう。これらの都市名の中のgも、上の例と同じようにkと発音されます。

 

この二つは、ドイツ語を読む時に必要な基本的なルールなので、ドイツ語の綴りを見て、頭の中で実際の発音と結びつける練習をするといいかもしれません。

 

長くなったので今日はここら辺にして、次回は”自然なドイツ語”の発音に近づくような読み方の隠された規則を紹介していきたいと思います。それではまた!☺

 

にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へ
にほんブログ村