ドイツゴサイコウ

ドイツ語の仕組みについて再考するブログ

ドイツ語化していく私の日本語

みなさんこんにちこんばんは。今日は、外国に住んでいると避けられない日本語力の低下について書いていこうと思います。

 

今週家族と電話でウイルス関連の話をしていた時のこと。国ごとの統計を出来心で読んでいたら、スペインの発音を笑われてしまいました。シュペインってどこ?って…。

これは何を隠そう、sp/stをschp/schtと読むドイツ語の仕業。まさかこんなマクロなレベルで日本語が侵食されてしまうとは。全体的にサ行、特にシの発音もおかしくなってしまったので困ります。トホホ。私はもともと歯並びがずれていてサ行に恨みがあったので、苦手意識は募るばかりです。

 

あとは、u の発音も結構独特になってきて、例えるなら劇団四季の濱田めぐみさんみたいな感じです(すごくコアですが)。どちらかというと日本語のオに近い、ウよりもずっと口をすぼめた感じの音です。

 

ただ、日本語が変になったからといって、ドイツ語がパーフェクトかというとそうでもなくて厄介なのです。シュにしても、ウにしても、日本語でもドイツ語でもないどっちつかずの発音で、どの言葉で話しても違和感がまとわりつくのです。英語はもっとひどくて、謎のドイツ語訛りがあります…。でも、日本っぽいエッセンスもあって国籍不明の発音になります。

 

ちなみに外国語の発音の研究に、母語と外国語の音が頭の中でハイブリッド種を生み出す、みたいな論文があるのですが、まさにこの現象が起こっていると言えますね。言語学オタクとはいえ、実際に自分にこういうことが起きると何とも言えない気持ちになります。(ちなみにこちらの論文です。Best, Catherine T. (1995): A direct realist view of speech perception.)

  

それではまた☺

 

 にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へ 

にほんブログ村