ドイツゴサイコウ

ドイツ語の仕組みについて再考するブログ

語学学校あるあるその① 学習編

これから初心に返って語学学校時代に感じていたことを書いていこうと思います。今日は、学習中のあるあるについてです。現在進行形で語学学校に通っている人がいれば、同じような悩みを抱えているかもしれませんね!

 

①文法用語がわからない

日本にいたころは、複雑な文法用語も一瞬で覚えることができたのに、こちらの語学学校で突然ある動詞のPartizip Perfekt (=過去分詞) を聞かれたとき、まったく答えられませんでした。だって、Partizip Perfekt という単語の意味が分からないから!でも、それを説明する力もまだないしモヤモヤ。。

語学学校って、時期ごとにそれぞれのレベルのクラスが開講されることがほとんどだと思いますが、渡航の時期とクラス開始の時期が被るラッキーな人ってそんなに多くない気がします。もし最初の授業から出席できてれば、きっとスマートに理解できてたはずですが。。。

日本で既にドイツ語を学んでいると、文法自体は理解していてもそれを表すドイツ語の単語が頭に入ってないから思わぬところでつまづくんですよね。文法用語がわからないだけで、内容もわかってないと思われるのは辛かったです。なので、いつも思ってました。とりあえず例をくれ!って。このときドイツ語の文法マスターになることを心に誓ったのですが、この決意、大学の言語学の授業という思わぬところで役に立ちました。

逆に一からドイツでドイツ語を勉強していると、この壁は低いのかなーなんて思ったりします。

 

②単語を知らない

授業の節々で、先生がみんなに単語の意味が分かるか確認することがあります。その時、周りにヨーロッパ系言語のネイティブが多いと、彼らは自分の言語に似たような単語があり理解していることが多いです。これは、ドイツ語や英語だけに留まらずスペイン語、ロシア語等同じ語族の言葉には同じ語源を持つ単語「同根語 (=Cognate)」が多いからです。(語族の話についてはまた後日。)

そんな中で自分だけわかっていないことがばれるのが恥ずかしくて、思わず首を縦に振ってしまうことがよくありました。でもその直後、あのタイミングで単語の意味を説明してもらっていれば授業についていけたのに、やっぱりこの単語がわからないから行き詰まる。。。なんて経験を何度もしました☹

語学学校の先生は案外、アジア系の生徒が単語の意味がわからなくて苦労することを経験から知ってくれていたりします。運がいいと、他国の文化に理解のある先生に巡り合えることもあります。でも基本的に自分から声を上げない限り助けてもらえることはないので、察してもらうのを期待せず、わからない時にはしっかりシグナルを出すことが必須です。この経験は、後にドイツ人と関わるようになってからかなり役に立ちました。

 

③普通のドイツ人の言ってることが分からない

私が一番衝撃を受けたのは、日常で接するドイツ語がほとんど聞き取れなかったことです。授業の聞き取りのテキストも、先生の言ってることも滞りなく聞き取れるし、なんなら全文書き起こすことだってできる!という自信もあったのですが、それ以外のドイツ語はさっぱりでした。

例えば電車の長めのアナウンスやラジオ、テレビ、映画は全滅でした。駅のインフォメーションセンターの担当者にはドイツ語で話しかけても結局理解できず英語で話される始末。これにはかなりのプライドとやる気がそがれましたし、何より謎でした。なんで私、ドイツ語がこんなに聞き取れないの!って。

言語学を学ぶようになった時、「学習者向けの話し方 (="foreigner talk")」の存在を聞いた時には目から鱗が落ちました。実は、語学学校で先生が使っていたのも、教材で聞かされていたのも、比較的ドイツ語での経験が浅い学習者向けにわかりやすく文法や単語、話す速度を変えた話し方だったそうで。早く言ってよ~って感じです。

だから、話し方が速くて単語や文法が複雑な”普通の”ドイツ語が聞き取りづらかったのかー、とわかった時は超安心しました(笑)

 

今となってはメタ的な視点を交えつつ懐かしく思い出せるようになった経験ですが、当時はそれなりに苦しみました。たぶんこれは語学を勉強している人ならだれでも一度は経験する壁だと思います。でも私は、学習を重ねるうちに気付いたらこの段階から抜け出していました。だれでもこの状態から抜け出せる時期が来るので、それまでに必要なものは、学び続ける忍耐と、習ったドイツ語が少しづつわかるようになっていく喜びを忘れないことです!あきらめず、がんばって勉強してくださいね☺

 

次回は、友達編についてお送りします。

 

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追記:続きはこちらからどうぞ!

語学学校あるあるその② 友達編 - ドイツゴサイコウ